初めて読みました。赤川作品。
思ってたのと異なってました。
もっと、ガチガチの作品だと思ってたのですが、ゆるーい感じでした。
これは中学生くらいでもOKな作品ですね。
三毛猫ホームズとかもこんな感じなのかな?
さて、これはシリーズモノでした。
大貫刑事という傍若無人な刑事と井上刑事、井上の恋人直子が出演します。
タイトルの他に真実一路」「天地無用」「無理難題」の3作が入ってます。
このシリーズは、面白いです。全部読みたくなりました。
子どものまま大きくなったような大貫警部が面白いっ!!
そして、作者のタイトルセンスもよいですね。
洒落がきいていて、驚きます。
ガチガチの作品ではないためにサクサク読めます。
大貫が笑える行動を起こし、事件を解決していくのですが、
実際には大貫ではなく直子だったり。。。
あまりにも面白かったので、シリーズ最初から読みたいと思います。
龍は眠る 宮部みゆき
宮部さんの中でもちょっと珍しい超能力を題材にした作品です。
主人公はちょっと過去がある雑誌記者の高坂。
台風の中に出会う少年、稲村慎司との出会いによって、
不思議な体験に巻き込まれるお話です。
これを読むと、超能力って実在するのかって思います。
まあ、今は超能力よりマジックのほうがメジャーになってしまったので、
超能力番組とか減ってますよね。
慎司という人物を調べていくうちに、平行していた事件に巻き込まれます。
また慎司の友達の直也、超能力があるために苦悩する思いが考えさせられます。
現代の少年たちも、超能力がないとはいえ、同じような思いに悩んでいるのでは。
そして高坂が出会う聴覚障害の女性の出現により、
その苦悩する重い話に、そっと安心という花を咲かせてくれます。
最後は、思ったとおりになりましたが、泣けますね。
やるせなさが残るところもありましたが泣けます。
破滅的な要素も多い中、主人公高坂と同僚の掛け合いがとても面白いです。
思わず読みながら喫茶店で吹き出してしまいました・・・。