たまには活字を読もうと思いまして、ブックオフで物色したのがこの本。
宮部みゆきさんです。
宮部さんの本は何冊か読みましたが、私には読みやすい本です。
この本も分厚いですが、サクサク読めました。
画期的ですね。全てがインタビュー形式で進められていきます。
要するに、事件後に調査している記者が関係者にインタビューしているんですね。
まさしく、周りの外堀から埋めていって、最後に天守閣を攻める!
といった感じです。
こういう形式が読みにくい人もいるかもしれませんが、
想像力を働かせる気がします。この手法面白いですね。
以下ネタバレが少しあります。
結論から言うと、途中で犯人はわかるのですがそれまでを理解するのが難しい。
占有屋というものが存在するのははじめて知りました。
家を売買するだけで、たくさんの問題が出てくるんですね。
競売のしくみもちょっとわかるようになります。
そういう背景を理解できないと読み続けるのは苦しいかな。
ただ勉強になりますよ。将来、家を買うときなどの参考にね。
以前も、自己破産が絡む小説を読みましたが、
やっぱりこういうところで自分の知識が増えていくんだなって思います。
ほんと、この本に登場する人物で、犯罪に関与してしまった人たち、、、
寂しい人ばかりなんだなぁって思います。
ただ、現実味なさそうで、ある話なんですよね。
インタビュー形式なのに、あたりの様子とかも浮かぶんですね。
そして更にインタビューのため、自分はこう思ってたのに、
他人からはこう思われている、こう思っている、という矛盾が面白いです。
母親が息子に対して、息子が両親に対して、、、
現実にもこういうすれ違い多いですからね。。。
これだけ厚い本を読み終わると達成感あります!
外堀を埋めた後、、、中盤からは面白くなりサクサク読めますよ。
これ、映画あるんでしたっけ?
映画はどうなってるのかな~?